第18章 ミントscene1
結局、その朝は時間切れになった。
不満顔の和也に何回もキスをしてなだめた。
「うちに帰ってきたら、沢山かわいがってやるから…」
そう言ってキスしたら、やっと微笑んだ。
俺はその微笑みに蕩ける。
「もっと…笑って…?和也」
「やだ…智…」
そういってはにかむ。
「笑わないと、くすぐるぞ…」
「やーっ!子供ぉ!」
そういって和也はクッションを投げてきた。
俺はそれを受け止めると、投げ返す。
和也、俺、すごく幸せだよ。
ありがとう。
一緒にいてくれて。
ふと和也の動きが止まる。
「ん?どうした?」
「俺…幸せ過ぎて泣きそう…」
またべそをかきはじめた。
本当にかわいい。
「和也…おいで?」
そう言って手を広げた。
和也はすぐに飛び込んできて俺にしがみつく。
「俺も幸せだよ。和也」
「智、どこにも行かないでね…」
「うん。いかない。和也を置いてどこにもいかないから」
そういってぎゅっと抱きしめた。
「そんなに泣いちゃ、仕事にならねーだろ?泣くなよ…」
そういって、涙を拭ってやる。
「うん…がんばる…」
そういって、鼻をズズっと鳴らした。