第11章 アップル・グリーンscene1-2
それから、俺と雅紀は…
いわゆる恋人というやつになった。
こうなってみると、長年悩んできたことってなんだったんだろうと思う。
雅紀を汚してやりたいって欲望はどこかに消えていった。
まあ、でも毎日散々恥ずかしいことはさせてるけどね。
俺は友達が少ないから。
雅紀みたいに、なんの損得もなく俺のそばに居てくれるやつが本当に大事で。
大事すぎて、傷つけたくなくて。
でも雅紀は俺のこと好きで。
どうしていいかわからなかった。
男同士だから。
恋愛対象になったことすら驚いた。
でも、そんな雅紀を拒絶できなくて。
それは俺のエゴだと思ってた。
そのエゴの歪んだ形が、雅紀を汚してやりたいって感情だったのか。
今になってはわからない。
「ねぇ…なに考えてるの?」
俺の股間で頭を上下させてる雅紀が訊く。
「いいから、続けて」
俺はそういうと、頭を抑えこむ。
「んんー!」
俺を咥えて抗議しているが知らない。
だってお前のほうが先に好きになったんだから。
「あぁ…雅紀、気持ちいいよ…」
そういうと、嬉しそうな顔をする。