第8章 ワインレッドscene2
リビングに戻ると、スマホのランプが点滅しているのが見えた。
床から拾い上げ、みてみると潤だった。
着信とメッセージがあった。
『電話もらったみたいだけど、なにかあった?』
短い文章だった。
一人で傷ついた気分になる。
チリチリと心臓に細かい傷をつけられているようだった。
もうこんなの終わりにしたい。
さっきみたいなみっともない真似、したくない。
もうケリをつけよう
スマホをスワイプして、潤に電話を掛ける。
今度は短いコールで潤が出た。
『もしもし?翔くん?』
その声は嬉しそうで。
「ああ、潤?電話ありがとう」
『ううん。ごめんね出られなくて』
「今日、どっか出てるの?」
『え?うん。仲間内の誕生日パーティー』
「ふーん…じゃあいいよ」
『え?なんか用事あったんじゃないの?』
「別に。俺が潤に会いたかっただけだから」
『…え?』
「パーティしてんならしょうがないよな。じゃあな」
『ちょ、ちょっと待って!』
「え?」
『行くから。どこにいるの?』
「…俺んち」
『そっち、行ってもいい?』
「…いいよ?」
俺は潤を試した。
結果には満足した。