第2章 海
クラスメイト全員が私を見下している。
白い目で。
…何で?
特に莉愛がムカつく。
何でお前も私を見下しているんだよ。
うざい、死ね莉愛。
私も立とうとした、けれど
「いだっっ…!」
右足が凄く痛んだ。
死にそうな位痛くて声も出なかった。
「ッぁ……」
「ざ―んね―んでーした―、右足の骨は折れてるのでうごけませーんww」
「莉愛…黙って聞いてりゃ偉そう何だよ!うざい、死ね死ね死ね…」
私が今いるのは暗い鉄扉の付いた洞窟。
なんとも不気味で気持ち悪い場所だ。
「知ってる?この洞窟、
ハイッタラニドトデラレナイラシイヨ?」
そういって彼女は鉄扉を締めた。
錆びた鉄の臭いと私の血の臭いが混ざりながら
ギィィィ と耳に鳴る音を出して締めた。
「ちょっと冗談でしょう!?出してよっ!」
誰も来ない。
扉も開かない。
後ろに誰か来る。
誰か分からないけど、分かる。
絶対ヤバいって。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」