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【おそ松さん】六つ子のお姉様は女神様

第2章 女神、再会する


ここは、はた坊の会社。
今日は、使用人全員が慌ただしく働いていた。
何故なら、今日ははた坊の誕生日。
しかも、はた坊のご友人が来るとあって、使用人達はいつも以上に緊張していた。

その中に、約二名だけのんびりと豪華な椅子に座り、お茶を飲んでいる。

シャンス「姉ちゃん、いつになったら就職するのさ!!」

一人は、ヴィクトワール。
就職(守護)先の決まってない、野良神である。
もう一人は、シャンス。
はた坊がリッチになった原因で、現在神の中のトップクラスの実力を持つ。
昔は、ヴィクトワールもシャンスと同じくらいの実力だったのだが、負け犬根性な現代社会のせいで、なかなか守護できず、神級はどんどん下がるばかり。

「わ、私だって好きでニートしてるわけじゃないから!!」

普通のニートなら、仕事をしようと躍起になり、就職できないために鬱になって落ち込んでいくのがテンプレ。
神だって同じことだ。
戦の女神は上手い事サッカー選手を見つけて就職していたものの、時代に適応できない神は、神級が落ちて、終いには消滅してしまう。
だから、神々は仕事をしようと必死なのだ。

シャンス「松野さん家が見つからずに帰ってくるなんて、仕事見つけてないのと同じだよ!!」

シャンスは、バン、と机を叩いた。
すると、周りの使用人はハッとした表情になった。
そして、イソイソと準備をすれば、またお茶やお菓子を置いていく。

そう、実は普通の人間には神は見えないものだ。
そのせいで、何かポルターガイストが起これば、「神様がお茶を欲しがってる」と勘違いされる。

シャンス「ったく、もう飲み飽きたし、食べ飽きたのに!!」

神二人の周りには大量のお菓子やお茶が置いてあった。
一つでも冷めたと思えばまた追加され、やっと飲み終えたと思えば、また新しいお茶が届けられる。

シャンス「あー、もう別な家に行きたい。早く、姉ちゃん仕事先見つけてよ」

実のところ、守護してる神にだって制約がある。
守護している人間、言わば主が認めなければ、己の姿は見えないし、主の近くか兄弟の近くにしか移動できない。
だから、守護を始めると酷く退屈なのだ。
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