第2章 女王様と狂犬
あの喧嘩以降、俺が一人で居ると必ずAクラスの奴が来るようになった。
そのせいで、ハチは警戒して俺の側に居る。
ってこーとーはー、ハチお気に入りの可愛い子ちゃんとにゃんにゃんする事も無いわけでー、俺としては超ラッキー!!
ふふーん、ハチは俺んだから、当たり前だよね~?
「ハチー、ん」
別に、口寂しい訳じゃないけどぉ~?
こうやって目を閉じて口を開けたら、ハチは飴くれんの。
「今日はよく食うな」
「ん、腹減ったし」
近くに、ハチのお気に入り男子が居れば、こうやって俺は見せつけんの。
あー、気分がいい!
「んじゃ、放課後どっか飯屋行くか?」
「んー、別に良いけど?」
あの後から、ハチもお痛しなくなったし、ずっと俺が側に居なきゃ駄目なんだから~。
正式な正妻になる日も遠くはないね、ははんっ。
いつハチが盛ってもいいように、あの日以降可愛い下着を毎日着るようになってさー。
っていうのも、委員長が俺の下着に興味示してね。
『彼氏を喜ばせたい』
って相談しに来たわけ。
で、委員長が毎日着てるんだけど、全然バレないじゃん?
だから、俺もバレないんなら着ても大丈夫っしょって事で、毎日着るようになったんだけど……。
それがさー、可愛い下着つけるだけでちょっと自信出てくるワケよ。
いや~、なんだかこの頃絶好調だよね!
まっ、ハチはやっぱ俺には手ぇ出さないけど。
いつ食われてもいいように、お手入れとか最近頑張ってんだけどなー。
ハチを襲うのも、俺のキャラじゃないし。
でも、それ以上に厄介事も増えたけどねー。
カーテンを開けば、必ずF6の誰かと目が合うんだよ。
今朝なんて、F6の末っ子がデザート食いながら俺の部屋監視してたもん。
慌ててカーテン閉めたけど。
まぁ、直接接触されるワケじゃないから、別にいいんだけど、Aクラスが敵っていうのは確定事項っぽいし、敵に見張られんのも、気分じゃないよね。
なのにさ、こんな激戦状態なのに、委員長ってばAクラスの奴と付き合ってんのさ。
こっちのクラスの情報流してねぇだろうな~、ってクラスの奴から睨まれて、委員長ってばカワイソー。
まぁ、委員長はそんな奴じゃないって知ってるけど、ずっと睨まれてて可哀想だよね。