第3章 冒険へ行こう
そして、私はお兄さん達に連れられトッティ達の部屋へ。
六つ子皆で、一つのフロアを貸しきってるんだって。
へー、やっぱ凄い人だったんだ。
今までは、トッティが私の部屋に来てたから、知らなかったんだけどね。
今ついたけど、寮の最上階にある、入っちゃいけないVIPルームの先がトッティ達の部屋だった。
門番の人が私を見るなり、トッティの手を握って「おめでとうございます!」って涙を流してた。
ず、ずっと見守られてたんだ。
私もつくづく疎いなぁと苦笑する。
おそ松「ったく、あの門番達もグルだったんじゃねーかよー!! 後で懲らしめてやろうぜ!」
一松「本当にね。虎でも連れて来る?」
トド松「止めなよ、みっともない」
私は、皆の後を追って部屋の中へ。
そこは、普通の寮とは別世界の豪邸。
赤絨毯ってだけで、豪華さ増すよね。
そして、案内された部屋で目撃したのは、マジシャン専攻の主席さん。
名前はなんだっけ?
チョロ松「あ、あ、あー!! そ、その子……、し、ししし、知り合い!?」
おそ松「――あー、やっぱトド松に聞いてた子?」
私のことを、主席さんが知ってる……?
チョロ松「そうそう……! わ、わぁ~、お、俺、チョロ松って言うんだ~。よ、よろしく!」
「トトコです、よろしくお願いします」
そうそう、実は挨拶するのはこれで二度目。
一松さんの時に挨拶したっきりなのに、何故か似たような顔なせいか、新鮮味はない。
でも、髪の色とか表情で別人だってわかるんだけどね?
おそ松「チョロ松~、トド松の奴、嘘ついてたぜー? この子の事、バッチリ知ってやんの」
チョロ松「な、な、何だと、この裏切り者!!」
トド松「えー、だって、ライバル増やしたくないじゃん?」
よくよく皆を観察すると、トッティって兄弟達と身長は同じなのに、可愛く見えるから不思議。
お喋りしやすいし、世話好きないい親友だと思う。
お兄さん達は、ちょっと喋りづらいかなぁ。