第2章 ひとつめ。
side チョロ松
十四松と一松が名無ちゃんの笑顔を見たとか言ってその数日後、おそ松兄さんとカラ松兄さんが名無ちゃんの所に行ったらしい。
僕はその日同人誌即売会に行ってたんだけどね。
最近のレイヤーはどれもクオリティが高い上にキャラクターを理解してるから、僕としては大収穫だ。その上外国人のレイヤーも増えてるんだから世の中捨てたもんじゃないと思う。
それはいいとして。
問題は、おそ松兄さんが撮ってきた写真だ。
もっと正確に言えばトド松に教えて貰った早撮りの技を実行して、名無ちゃんが笑った時を瞬時に撮った写メ。
一言で言うなら、可愛い。
思わず赤面した。画面越しでこの威力だとすれば、実際に会ってその笑顔を見たとしたらどれだけの威力なんだろう。
兄さん達や一松達が見て、あと見てないのは僕とトド松だけ。
そのトド松に至ってはおそ松兄さんが先に早撮りしたと聞いてかなりイラついてた。
で、今日。
チョロ松「・・・なんか変に緊張してきた」
トド松「いつも会いに行ってるニャーちゃんだと思えばいいんじゃない?」
チョロ松「ちょ・・・っ!
それだと余計に緊張するだろ!?」
トド松「大袈裟だなあ・・・・・・。
別に合コンとかに行く訳じゃないんだし、いつものチョロ松兄さんのままでいいと思うよ」
そうは言っても緊張するものは緊張する。
デカパン研究所に着く頃にはだいぶ落ち着いたけど・・・頑張れ、僕・・・!