第2章 ひとつめ。
目を開けたら、十四松・・・くん、が居て。
目を開けてから、相変わらず眩しい太陽みたいな表情になる。
いつも、そう。
静かなのは、決まって自分が目を開けるまで。
目を開けたら、笑顔で。
がやがや、騒ぐ。
自分に覚えてもらいたいのか、十四松くんは毎回名乗る。
あれ、十四松くんって太陽なんじゃないかな。
と思えるくらい、その笑顔は自分には眩しすぎた。
十四松くんが太陽なら、自分はなんなんだろうな。とか例えても何にもならない事を考えたりして。
十四松「おれ毎日2千回は素振りするよー!
時々一松兄さんも一緒に野球してくれるんだ!!
ありがとうって言ったら別にって言ってたよ、あれ照れてるね!!」
十四松「この前ねー、みんな風邪引いた時おそ松兄さんがおれ達のサイフ持ってってパチンコでボロ負けして来たんだよー。
その後おそ松兄さんも風邪引いたけどね!」
十四松「さっきカラ松兄さんがね、サングラス屋さんでどれ買うかめっちゃ悩んでた。でも革ジャンとギラギラしたズボン履いててさー、面白かった!!」
十四松「チョロ松兄さんと、昨日ドルオタの振り付けやったよー。ダンスだったかなー。めっちゃ手振ったり頭振ったりして、割と面白かった!」
十四松「最近トド松がおれ達に黙って合コン計画してるらしいんだー。兄さん達、それを阻止しようと頑張ってるよ。また邪魔する気満々みたい!」
尽きる事無く十四松くんは自分に話しかけてくる。
それはもう、楽しそうに。