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天剣は春色を映して

第1章 第一章


「もう・・・・・・っ・・・・・・殺したりなんかっ・・・・・・」


宗次郎・・・・・・っ。


私は宗次郎の背中に腕を回した。


「宗次郎を戦いの世界に置きたくない。私と一緒に平和な世界に暮らさない?」


「平和な・・・・・・世界っ・・・・・・?」


山の中では熊やオオカミが敵。
山から降りたら宗次郎がむやみに剣を振るう必要無くなる。


それに――・・・・・・


「宗次郎・・・・・・宗次郎の刀を狙ってる危険な人々を避けるにはやっぱり一時的でもいいから警察に刀を預かってもらおうよ」


宗次郎が私からゆっくり離れた。


「この刀は――・・・・・・」
宗次郎が涙を袖で拭った。


「この刀は僕の身を守る為に・・・・・・その・・・・・・。とにかくこの刀一つしか所持してないので誰かに渡すわけにはいかないのです」


そっかぁ・・・・・・。
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