第1章 始まり
私は部長さんに向かってペコリとお辞儀をした。
嶺二「えっ?音楽部に?」
部長さんは驚いたような表情だった。
「はい!私はどうしても入らなきゃいけないんですっ!
そして、ミュージックコンテストで……っ!!」
嶺二「お、落ち着いて、後輩ちゃん。
君の熱意はわかったからさっ!
……でも、入れるかわからないよ……。」
(えっ?入れるかわから……ない?)
私は驚いた。
誰でも入れるかと思ってたから。
すると、部長さんは手を顎にあて、こう言った。
嶺二「あのね、音楽部に入るためには、ちょっとした試験を受けないといけないんだ。
君は歌をつくりたい?……それとも歌いたい?」
「歌を……、歌をつくりたいです!」
嶺二「そっか、じゃあ曲をつくって、それを僕ら音楽部生徒、そして顧問の先生に聴いてもらって、入っても大丈夫か判断するんだ。
……どうする?やる?それとも……諦める?」
部長さんは挑発的な瞳で私を見てきた。
答えはもちろん……
「やりますっ!」
嶺二「うん♪いい返事だ♪
んじゃ、早速……」
「ちょっと待って下さい。」