第4章 リョー兄と一緒。
「にしても、竜崎先生遅くないか?」
「確かに大石の言う通りだな」
「お!手塚、みんなそろってるね?」
「竜崎先生遅いですよ」
「仕方がないだろ、年寄りなんだから」
そんな会話をしていると、急に竜ばあがテニス部の人たちに向けてこう言った。
「あんたたちよく聞きなよ!今日から男子テニス部のマネージャーになる越前スズナだ!女の子だからって絶対に手を出すんじゃないよ!」
へ!?
ちょ、私聞いてない!
「それじゃあ、レギュラー以外全員練習に戻れ!」
すると他の人たちは、練習に戻っていった。
しかし私は、突然のことに頭がついていかずボーっとしていた。