第4章 攻愛 < 男性教師 どS メガネ 恋人>
「何ですか、この長方形のモノ··」
「··ン~~。まだ中身開けてないから分かんないンっ♪」
そう言って、ニコニコさんはソレを急に、カルタを取るみたいにしてバッと背中に隠した。
「ンン! あげないよン♪」
(相変わらず怖い笑顔で、)ニコニコさんは、背中を手品師みたいに屈めた。
「っ···(何だこの人!)! せ、先生行くよっ!!」
「は、はいっ····!」
バタバタと真後ろのエレベーターに向かった。
ボタンを押して、ドアとドアの隙間が狭くなっていく。
その時、白い髪の女の子が ニコニコさんの所に走って来たのが見えた。
何やら大きな声でニコニコさんと話していた。
「あ、···すみません、僕落とし物してしまったみたいで」
「えっ? 、早く取ってきて!」
ため息をしてまたボタンを押す。
ドアが開き、二人の様子が見えるようになった。