• テキストサイズ

僕の大型鰐

第2章 鰐の丸めかた


「にしてもさぁ」
「…あ?」
シャルラはクロコダイルに背を向けたまま動きを止めて話しかけた。表情が見えないせいで何を考えているのかがわからず、少し不気味だ。

「クロコダイルほどじゃないけど、綺麗になったよねぇ」
「…………?」
「ニコ・ロビンちゃん。」
「!! てめぇ……!」
「こんな所にいるなんてねー。まぁ、プルトンのためにポーネグリフを読む人は必要だし、ちょっと考えればわかる事か。でもコードネームがオールサンデーってのは社員にあるまじき名前じゃないかなー。」
間延びした声でだらだらと喋るシャルラの表情は未だに見えない。クロコダイルは言葉を失ってただシャルラの背中を見ていた。

「…ね、Mr.0?」
振り返ったシャルラの、澄んだ青だと思っていた目には影がさしていて、夜の闇の色と見紛うようだった。
/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp