第33章 やるならみんなで
そのまま人が多いショッピングモールを回るが彼女は見つからず、赤司の誕生日プレゼントを選ぶ際に苗字と一緒に昼食を食べたマジバで腹を満たす
「あと帰り寄りてーとこあんだけどいい?
疲れてんなら先帰ってもいーぜ」
「奇遇だな、オレもあるのだよ」
「おー真ちゃんどこ?」
「神社だ」
「おー、オレバスケのゴールある公園」
「…バレンタインにチョコを受け取っていたところか」
「へー!真ちゃん覚えてんだ!」
「黄瀬に付き合わされたのだよ」
「まー黄瀬クンだろうな、そういうの言い出すの」
先に高尾の行きたい公園に行くかと目的地へと目指す
日が落ちているからか誰もいない公園、隅から隅まで確認したつもりだがやはり苗字の姿はなく、特に落ち込んだ様子を見せない高尾が頭の後ろで腕を組んだ
「そりゃここには隠れてねーか」
「他にはないのか」
「あるけど遠いからな、今度でいいわ。真ちゃんが行きてえっつー神社行こうぜ」
「いいのか?」
「まーここにはいねーだろ、オレが隠す側だったらここにはしねーと思うし」
「…それを言うならオレがこれから行く場所も可能性は低いのだよ」
「いってみねーとわかんねーじゃん!いこーぜ!」
そのまま雑談をしながら暗くなった道を歩いていると、鳥居が見えてくる
ここが目的地かと察するが、どういった理由でここを候補にあげたのか分からない高尾が歩きながら彼に問いかけた