第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
部屋の中に変な空気が流れる…。
耐えきれない俺は、患部に薬を塗って手早く布を巻く。
さっさと、ここから立ち去ろうと薬箱を片付けていると渡から乱れた足音が聞こえてきた。
『失礼します。 家康様いらっしゃいます か?』
聞きなれた側近の声だ。
『安土城から火急の知らせです。
明日、安土城にて重大な報告があり至急参 内せよとのこと』
『わかった。 急ぎ返事を書く。
ご使者殿を広間に通すように』
そう、伝え俺は足早に綾の部屋をでる。
歩きながら、詳しく聞くと使者が言うにはその参内に綾を連れだってくるよう信長様直々に言われたと…。
― なぜ、綾まで