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終わりのセラフ

第5章 吸血鬼と人間



私は結局ミカエラに置いていかれることになったが、私はそんなにお利口さんでなかった。
実際に吸血鬼を目の前にして怖くなって腰が抜け、挙げ句の果てに逃げ出した私だが。そんなこと黒歴史であって、もう思い出したくない過去である。

そんな私はどこにいったのやら、今は、ミカエラの部屋から脱出しようと試みているとことだ。

ミカエラが戦いに部屋を出てから2時間。
きっともう今頃人間たちと戦ってるのだろうか?
優ちゃん、、どうしてるかなぁ?

ミカエラの部屋から出ようとドアノブに手をかける。


私は危険にさらされることなかったからすっかり忘れていたが、私は鬼呪装備を持っている。
今はこの鍵のような形をしているけど、槍のようになる。シノアの鎌と同じくらいの大きさで、上にも下にも刃が付いている槍だ。名前は蛇天門(じゃてんもん)。名前の通り、蛇のように具現化する。黒鬼で、私の優に対する気持ちが気に入られたのか契約を結ぶことができた。

もし、吸血鬼に襲われたらこの鬼呪装備で戦えばいい。
それに、戦いに行っているからきっと、貴族は少ないはず。
憑依化すれば私1人でも倒せるはず。

そう思って、私はミカエラの部屋を出た。

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