My important place【D.Gray-man】
第37章 6/6Birthday(番外編)
「こんな…っ」
「指が嫌だっつーから、こっちでやってるだけだろ」
「っそういう意味じゃ…んん…ッ」
ぐりぐりと下から秘部に押し付けてやりながら、片手で胸を包むように触れる。
硬くなってる先端に指先を当てて、軽く押し潰すように愛撫してやる。
肩に顔を埋めている雪の呼吸が、荒く耳に届く。
浅く息衝きながら、切なそうに吐息を吐いて。
どう聞いてもその体は気持ちよくなってんのに、その口から簡単に肯定の言葉は吐き出されない。
こんな時まで言葉呑み込みやがって。
……いや、これはただ恥ずかしがってるだけか。
「イイならイイって言え。俺しかいねぇんだ、恥ずかしがんな」
そう思うと、こいつの口からちゃんと聞きたくなった。
こういう時くらい素直になりやがれ。
「雪」
「ッ…」
肌を露わにしている首の付け根に口付ける。
舌で愛撫するように肌を濡らしながら、時折強く吸い付いて赤い跡を散らしていく。
首の付け根から首筋へと口付けを上げていけば、軽く仰け反るように離れた雪の顔が間近に見えた。
結んだ口を微かに開いて、正反対にきゅっと目を瞑る。
「……もち…ぃぃ…」
「…もっかい。聞こえねぇ」
「っ…気持ち、い」
こういう時の雪は強めに言うより、優しく促した方が素直になる。
それを知っていたから、優しく問いかけた。
「どこが?」
「……ユウが、触れてる…とこ」
「…ここか」
赤い顔で、薄らと開いた目は潤っていて艶やかに光る。
薄い布越しの熱い秘部に、同じく熱い俺自身を再度擦り付ければその目が揺れた。
「はっ…ん…全部…っ」
切なそうに吐息を零しながら、それでもその口は閉じなかった。
「全部、きもち…ッ」
上擦った声で紡ぐ言葉。
素直なこいつの言葉はいつも俺の胸に真っ直ぐ届くが、この時は俺の芯に強い疼きを感じさせた。
ゾクリと芯が震えるような感覚。
体だけじゃなく心も支配できたような、そんな征服感。