My important place【D.Gray-man】
第25章 ノア メモリー
「…そうだね」
「雪っ?」
「雪さんっ」
頷けば、驚くラビの声と嬉しそうなチャオジーの声が重なった。
「チャオジーの言う通り。此処で出口を探して時間を潰すより、イノセンスの可能性があるなら、それを探す時間に費やした方がいい」
「ありがとうございますっ!」
「ううん」
ガバッと勢いよく頭を下げてくるチャオジーに、にっこりと笑って返す。
「だからね、チャオジー。私と約束しよう」
「はい?」
ぽんと肩に手を置けば、きょとんとチャオジーの顔が上がる。
「絶対に急に大声出しちゃ駄目」
ビビるから、それ。
「大声?」
「…雪…足、震えてんさ…」
だって怖いんです。イノセンス回収したいけど、怖いんです…!