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その胸に抱くのは~BLEACH~

第6章 四番隊のお仕事3


「こんにちは、四番隊の瑞原です。隊士の健康確認に来ました。朽木隊長にご挨拶したいのですが、どちらにいらっしゃいますか?」

今日からいよいよ花太郎さんの付き添いが無くなってしまった。
一人で他の隊にお邪魔するのは少し緊張する。


「隊長は今部屋で仕事されてます。隊舎の一番奥の左側の部屋です。案内しますか?」

「大丈夫です。ありがとうございました。」

少し残念そうな顔をした隊士の前を通り抜け隊舎の奥へ進む。
隊舎の中はどこも大体作りは同じだし、迷うこともないだろう。

暫く進み、恐らくこの部屋だろうと思われる扉をノックして扉を開ける。

部屋の奧、窓際の机に座る美しい人……
一瞬見惚れて言葉を忘れた。

「あの……」

おずおずと口を開いた優姫の言葉を遮る厳格な声。

「少し休息する、茶を用意せよ。」

書類から目をあげないまま、有無を言わせない圧力で言われた。

「はい。」

そう返事をして扉を閉めた。

綺麗だった!でもメチャクチャ厳しそう!!
粗相したら手打ちにされそう!
隊舎の台所を勝手に借りるのは心苦しかったが、もの凄く丁寧に淹れたお茶をもって朽木隊長の部屋に戻った。

「お茶です。」

これで良かったのかもわからないまま、とりあえずお茶を机の端に置く。

「あぁ、済まない。」

やっぱり顔をあげないまま湯飲みを持ちお茶を飲みはじめる朽木隊長。
どうしよう、ご挨拶のタイミングを失っている……

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