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その胸に抱くのは~BLEACH~

第7章 特別指南 1


三日目




今日も書庫の整理は我ながらはかどっている。
もう半分位は分類整理が終わった。
このまま順調にいけば一週間の内に任された仕事は片付けられそう。

少し手を休めて休憩しよう。
立ち上がって大きく伸びをする。
外がわいわいと騒がしい。
今日は藍染隊長が講義をされる日か……
他の隊からも多くの隊士が聞きに来ている。

凄い人気……
でもそれは当然か。
穏やかで優しくて、私が乞う指南にしても的確な指導をしてくれる。
理想の上司だよね。


ふと、自分に触れる昨日の藍染隊長を思い出してしまった。
普段の冷静さは何処へ行ってしまったのかと言うほど情熱的に求められた。
意地悪な口調で羞恥を煽られて、与えられる快感に啼かされてしまった。
自分が施した拙い手淫に溢れた吐息……
目眩がするほどの色香を漂わせた表情……


思い出すだけでドキドキと胸が高鳴った。
藍染隊長が私に触れるのは、私を好きだから?
戯れ……なのかもしれない……
藍染隊長の人柄から女性を弄ぶとは考えられないけど……
性急に身体を求められて私の心が追い付かない。



元々他人と関わる事さえ極力避けてきたのだ。
自分の感情すら押し殺して疎かにしてきた。
誰かに好意を持たれること、自分を求められる事に慣れていない。
愛されることに慣れていない。
そのくせ愛されることに飢えていて、ああして強引に事を進められた時、強く拒む事が出来ない……
一時でも暖かい腕に抱き締められる事に喜ぶなんて……
相手が本気ならばこういう態度は良くないのだと、男女の機微にいくら疎い優姫でもわかっている。
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