【進撃の巨人】 never ending dream R18
第27章 永久に碧く~願い~
次の日の朝、いつまでたっても戻らぬ私達を捜索していた教官達に連れられ、私とロイは山を下りた。
納屋から担ぎ出したロイの遺体を馬に乗せる教官達の姿を見つめる私のもとへ、口髭をたくわえた1人の老人が近付いてきた。
狩猟民族の長であるその老人は、私を見るなり、「生かされた命を大切にしなさい。」と言った。
「お前が聞いた声は、山の神の声だ。
お前は山の神の力によって生かされたんだ。」
山の神の声。
そんなはずはない。
私が聞いたのは、間違いなくロイの声だった。
“ミケを頼んだよ。”
あの言葉は間違いなくロイのものだ。
私は、ロイの声を聞き、ロイの力によって助けられたのだ。
私は…
ロイの魂によって生かされたのだ。