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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第32章 ピタゴラTrip!


と、鐘が鳴り終わらない内にと図書室に入る。
棚に隠れて禁帯出書のしまってある部屋へ。
しめしめ、とその戸を締めた私は振り向きオヤ、と笑みがこぼれた。

声を出さずに大丈夫、と手で合図し戸の隙間から図書委員が出ていき鍵をしめるのを確認する。

そして又戸を締め振り向く。
「いやぁ、こんな場所で会うなんてね!奇遇だなあ」
声をひそめて云う私に三人が恨めし気な目をする。
特に京谷くんなんか目で人が殺せそうだ。

「え、と、きょうや、くん?」
「きょうたに」
「京谷くん、何で男が三人でこんな場所へ?」
京谷くんはチッと舌打ちして顔を背けた。

三人とは京谷くん、渡くん矢巾くんだ。
二年生がそれも次期主将といわれるような子がエスケープって大丈夫なのかしらん。

「いや、それは…」
矢巾くんが何だか気まずそうな顔をする。
渡くんが何だかすごく頷く。
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