第13章 模擬戦

三輪の肩を掴んでしがみつくような体勢になりながらも

必死に言葉を紡ぎ出していた…


三輪「おい；」

恵土「心がいつまでも、痛みばかり訴えかけてくるんだ！！；


殺せ！殺すな！；
消えろ！消えるな！；

何がしたいんだかわからない！！；


それでも、一つだけはっきりしてんのが

今日言ったことで、同じ思いを味あわせたくないってだけで…


何で…

皆を殺した私が、生きなきゃいけないんだよ！！；


それで殺したら、何のために生きてきたんだよ…

人は殺すな！自分を殺せ！！

そうじゃないと…


死んだ人達が、報われない…

傷付けられる要因になって
殺される、消えていく命の要因になって…


誰が喜ぶんだよ…誰が幸せになるんだよ…

ただ自分の心を満足させたいだけだろ；


必死に耐えてる人間の気持ちも考えろよ！！；

されたことないから言ってるんじゃないっての！！；


少しでも、苦しみがマシになればって

周りの皆が同じ思いをしないようにって
苦しんで、いつまでも自責にとらわれて幸せ感じられなくならないように頑張ってきたのに…


何だよ…


自分なんてどうでもいいのに
何で、他の皆は自分のことばっかり…

大事にしようとするんだよっ…（ぽろぽろ）


解んないよ、もう…；；」


三輪「誰よりも、近界民を憎んでいるはずのお前が…

何で、そんな風にいられる…


それは…サイドエフェクトで

死んだ人たちの想いが伝わってくるから…


それを必死に実現しようとして

その想いの結晶がホワイトトリガーということか…


死んだ者たちの想いを通して

死んだ者たちの奪われたトリオンが意思をもって…）


…恵土」

恵土「もういやだ！！；殺してくれ！！；」


三輪「…本当は、気付いていた…

心が限界になっていたことぐらいは…


だが、もっと自分を大事にしろ！

そう望んでいるんじゃないのか！！？？」

壁に押し付けながら叫ぶも


恵土「何言ってんだよ…

自分を大事にした所で、誰が喜ぶんだよ…


誰がそんなこと望むってんだ！！

たとえ死人に望まれようが、そんなことできるか！！！


私が一番憎んでいるのは、他でもない自分自身なんだよ！！！！」