第38章 祝勝会(悪夢と現実)
恵土「元々高い背が、また身長伸びやがったなあ~。
お前、少しは縮め!
毎年ごとに撫でづらくなる一方だ!!」
迅「んな無茶な(苦笑」
撫でながら頬を膨らまして言う恵土に対し
俺は苦笑交じりに言っていた。
恵土「背が小さい私への当てつけか(ぷんぷん」
ごすっ(軽く小突く)
迅「いや、俺祝われてるんだよね?;
こんな扱いでいいの?;」
唇を尖らせながら、不服そうに軽く小突いてくる恵土に
俺は思わず尋ねていた。
すると
恵土「いーの!(撫でていた手で、頭を叩く」
迅「いてっ);」
撫でられた状態から
そのままその手で叩かれて、鈍い痛みの感触に目を瞑った。
恵土「どんなに背が高くなっても
絶対、離れていかないから//」
目を瞑りながら、むっすーとした顔で
言ってて恥ずかしいのか、恵土は目をそらして頬を染めてて…
迅「!…
(やっぱり、変わらない(微笑))
(この想いも、この気持ちも…)^^」
そんな確信と共に、右手の甲で口元を抑えながら笑っていた。
本当に、嬉しくて…
恵土「?なんだよ、その表情(きょとん」
迅「ん?
いや…(微笑)
嬉しいなって、思っただけ^^」
恵土「そうか。
なら何度でも小突いてやろう(じと目&キラン」
迅「ちょっと!?・・;
俺が思ったの、そっちじゃなくって!;(あわあわ」
恵土「撫でるぐらい何度でもやるよ、当たり前じゃんか。もー(ぶつぶつ」
解ってるくせにそう言う恵土は反則だって思って
俺は思わず驚きと共に、顔を赤らめていた。
迅「!//」
恵土「高くなっていく
お前の背への当てつけとして受け取れ。
もっと背が高くなるだろうけど…
この想いは変わらないし、怒りも変わらん。
だから…
もっと受け止めて
私が背伸びしても足りなくなるぐらい背を伸ばせ。
それまで死なないように…
長生きするようにする、ただの願掛けだ!//(ぷいっ」
言ってて恥ずかしいのか、顔を逸らす恵土に…
恵土「返事は!」
迅「ひゃい!・・////」
目が陽太郎のように点になったことで
青い点の目になりながら、頬を赤らめながら思っていた。
今思えば、最高の飴をもらった気がするのは
ここだけの話…