第38章 祝勝会(悪夢と現実)
風間「大丈夫ですよ(微笑&なでなで)
それに、礼を言うのは俺の方です」
ぼろぼろと涙を流し
声を震わせながら声を絞り出すように言う恵土に対し
穏やかに笑みを浮かべ、その頭を優しく撫でていた。
恵土「…
もう、離さないよ。
約束する。
絶対…
同じように、苦しませたり哀しませたりしないからっ…;
大好きだから、愛してるから…
友達だか恋人だか関係なしに全部っ;(ぐす」
風間「知ってますよ。
恵土先輩が博愛主義者だってことぐらいは」
微笑みながら、迅もまた頷いていた。
恵土「全部流すことなんて、できない。
でも、少しずつ気にしないでいられるよう頑張るから;」
風間「…そんなに気負わなくていいんですよ。
それに頑張るというのは、無理にも繋がります。
そうすれば…また、倒れますよ?
そうしたら」
恵土「そしたらまた皆やな思いする!;」
風間「そうです。
だから…
……
無意識の内に気にしてたまってしまうのは仕方がないとしても
これから毎日、こまめにぶつけていくようにして下さい。
そして余力があれば、自身でストレス発散して消化させたり
色々試してみましょう、俺たちも付き合いますから(微笑」
微笑みながら頭を撫でてくる風間に対し
恵土は、『う゛ん;;』と言いながら頷いていた。
菊地原「え~。
あんな風に言ってきた人を?(ぶうぶう)
いつも思ってたけど一言余計(溜息」
風間「そう言うな、菊地原」
菊地原「っていうかなんですか、『悪の虚像』って。
意味わかんないんだけど(じと目」
恵土「だってそうじゃん!!;
周りはいっつもきくっちーを悪いように言ってばっかなんだもん!!;
悪口とか毒舌とか別にいいじゃんか!!;
そればっかとらえて悪のように言ってんじゃねえよ!!;;
こう見えて優しいんだよ!
誰よりも優しいんだよ!!(くわっ!」
菊地原「はあ!!??;」
陽介「大体どこら辺が?」
恵土「寝てる時に起こさないように毛布かけてくれるし!;
抱き締めて頬ずりしても突き飛ばしたりしないし!!;
うんざりするぐらいゴリゴリやっても口でなんだかんだ言いながら
突き飛ばしたり無視したりしないでいてくれるしいいいい;;」
そんな涙ながらの叫びは
逆に菊地原から反発を招き始めていた…