第38章 祝勝会(悪夢と現実)
私のせいで忙しくて…
その言葉が
また、自分を責めてしまうきっかけになりそうな気がして
風間は怖く感じていた。
風間「…あなたのせいじゃありませんよ。
そんなに、責任を感じることはありません。
第一、あなたが大切だからしたことです。
今度こそ、自分を大切にして下さい…
自分を犠牲にして
本当の意味で助かるなんてことは、絶対にないんですから…」
目を伏せながら
拳を握りしめ、辛そうに言う風間に対し…
恵土「!」
風間の拳が震えているのに気付き、風間の顔を見つめ
少し嬉しそうな、辛そうな複雑な表情を浮かべてから
恵土「…解った。
今では、痛いほどわかるよ。
夢で、生々しくリアルに見てなかったら
きっと、今も解り切れないまま無茶を続けてた。
あんなに恐怖が濃いとは、思いもしなかった。
…だから、蒼也。
ありがとう。
そう言ってくれる人がいて、本当に助かるよ^^//」
最初、苦しそうな顔をして恵土は心中を語りながら
嬉しそうな笑みを、右隣にいる風間たちへ向けた。
それに対し、それを聞いた皆は
その気持ちに対して
嬉しそうに、穏やかに微笑んでいた。
そして一部では喧騒が止まった(菊地原と秀次)。
風間「微笑)…いえ。
礼を言うのは、こちらの方です(目を伏せる)
いつも、世話になってばかりだった。
戦術を教わろうとしてばっかりで
強くなることに必死になっては、逆に空回りし
それでも、めげずにいられたのは
絶え間なく受け入れ続けようとする、恵土先輩の姿勢だった(微笑」
満面の笑みを浮かべながら
『行こう!^^』
そう言って
優しく手を差し伸べる恵土の姿を思い浮かべていた。
何度でも、受け入れてくれた。
何度でも、向き合っては
戦術などの分析をし合って、盛り上がっていた。
恵土「ここでこう来るからどっかん!!」
風間「なるほど!流石ですね(キラン」
それから
太刀川と風間と恵土で、隊室内にある訓練室で特訓し続け
恵土「よっしゃ!
次の連携、どんどん身につけていくか!^^」
風間「はい!」
太刀川「任せろ!(にや」
終いには、名を呼ぶだけで次にしたい動きが解るぐらい
各々の連携は複雑でありながら、完全に身についていた。
何年経とうとも、残るほどに…