第31章 パーティーと嵐様
「楓さん、出来ましたか?」
「「お待たせ致しました、和也様」」
と、恭しく頭を下げる。
そんな彼女達の後ろから、ひょこっと覗き込んでいる楓さん。
「可愛い〜‼︎
楓ちゃん、可愛過ぎるっ」
と、私の手を取りブンブン上下に振る雅紀先輩。
「うん、可愛いよ。楓」
「ありがとう」
全部、メイドさんのお陰なんだけどね。
「流石、可愛いじゃん。似合ってるよ」
「か、かわ…」
「当然です」
翔先輩の言葉を遮る和先輩。
「ありがとね、ニノのメイドちゃん達」
「「いえ」」
「行こっか?皆」
「そうだね、智くん」
「うん」
「はい」
「あぁ」
「あ、うん」