第9章 秘密の賭け

「笑って誤魔化してもダメですよ。

それより、もう遅いですけどどうします？」


「泊まるー」


「ダメ。俺らだけなら良いけど、女の子も居るんだよ？」


「あ、そっか」


「送るよ」


「え、そんな。悪いですよ、大野先輩」


「こんな夜道に女の子1人じゃ危ないでしょ？」


「まぁ、それは」


何気に紳士ですね、大野先輩って。


「いいじゃん？リーダーに送って貰えば」


「お願い…出来ますか？」


「おうっ」


「じゃ、俺っちも帰ろっかな」


「皆家近ぇしな」


「そうなんですか？松本先輩」