第12章 赤い夫とキセキとの別れ
「ふーー。食った食った」
大輝が大の字に寝転がる。
「こら!!大ちゃん!ごちそうさまって言いなよ!」
「美桜ちん。ごちそうさま」
敦がデザートのりんごを食べながら言った。
『うん。美味しいって言ってくれて嬉しいよ』
「そういえばいつ頃帰るのかい?紫原は新幹線の時間はいつだ??」
「んー。11:00に出れば間に合うよー」
「じゃあ俺らもその時間に出るっスか?」
「そうだな」
涼太と大輝が計画を立てている。
「あ!美桜お皿洗いしようか?ずっと立ちっぱなしだったでしょ?」
『え………。いいの?』
「いいよいいよ!!」
『じゃあお願いします』
「うん!じゃあ大ちゃん!やるよ!!」
「はぁ!?俺もかよ!」
「泊めてもらったでしょ!それに大ちゃんなんにもやってないじゃん!!」
「たく………。なにすればいいんだよ」
さつきと大輝がキッチンへ消えていった。