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赤い夫との日常【黒子のバスケ R18】

第16章 赤い夫との甘い夜



征十郎はお水を飲みながら私を待っていてくれた。

『トイレ行ってきたよ』

「ああ。はい水」

征十郎はコップを渡してくれた。

『ありがと』

ゴクゴクゴク

『プハッ。あー、おいし』

キンキンに冷えた水を喉へと流し込み、コップを軽く洗った。

「美桜」

『ん??』

私は振り返って返事をした。

「おいで」

征十郎は両手を広げて待っている。

『つっ……………』

少し驚いて躊躇ったが、抱きつきたい。という衝動に駆られてそろりそろりと近づく。

「遅い」

征十郎はそれだけ言うと私の腕を引っ張った。

ぐいっ

『えっ。ちょ、待って!転ける!!』

ドサッ

案の定私は征十郎の上へと倒れ込んだ。

『……………ごめん』

「いや。大丈夫だ」

私は少しだけ頭を上げて征十郎の顔を見る。

「なんだ」

『…………キスしていい?』

「それは断らないと知っていて言っているのかい?」

征十郎は私の頭と腰に手を回し、髪を梳く。
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