第16章 【番外編】➕てぃあー
最後の締めにと焼きおにぎりを食べて店を出る頃には彼女は千鳥足で。
タクシーに乗せるが俺を離さない。
仕方なく及川の家に二人で行く。
及川の家の鍵は持っている。
勝手知ったると入り、寝室にゆきベッドに彼女を転がす。
「ふにゃ、おいかーしゃんのにおい?あれぇ?いわいずみしゃん?」
枕を抱いて顔を擦り付けながら彼女が云う。
「水持って来てやるから飲んだら寝ろ」
頷く彼女を置いてキッチンに行き水のボトルを持ってくる。
まだむにゃむにゃと何か云っている彼女にボトルを差し出す。