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音符のみつけ方

第7章 マジカルブレイク


「・・・・・・で、仮パートナーが増えた訳ですか」

『うん』

「信じ難い話だが・・・学園長やお前が言う事だ、本当なのだろう」

『あはは・・・早乙女学園長はノリノリだし、愛島くんもアイドルになりたいって言ってるし』

「それにしても、アグナパレスの王子ねぇ・・・。
レディ、外国の王子に変なマネされなかったかい?」

『現在進行系で抱き寄せられてる日本人の神宮寺くんに言われたくないけどね・・・。
あ、それでその愛島くんなんだけどSクラスに編入されるんだってさ』

「へえ、じゃあ俺達と一緒なのか・・・。
どんな奴なんだ、その愛島って?」

『んー・・・不思議、かな。
あ、でもメロンパンとミルクパン好きだよ。ホットミルクとかも好きだし。でも、魚と水はダメなんだってさ。音楽が大好きで、私の作った歌を聞き分けれるとかなんとか・・・』

「・・・・・・ほぼ食べ物の好き嫌いしか解りませんね。
しかし、水がダメとは・・・」

『まあ本当にそうみたいだよ。
お風呂入れてあげた時も嫌がってたし』

「「お風呂・・・!?」」

『猫だった癖なのか、猫舌みたいだし。
ホットミルクはあんまり熱いと飲めないみたいだしさ』






愛島くんの事を思い出しながら説明していると、不意にガシッと一十木くんに肩を掴まれた。・・・どうした、一十木くん。






「心羽、今お風呂って言わなかった・・・?」

『ん?
あー、うん。愛島くんが猫の時だよ?』

「そうだとしても、だよ。
レディ・・・相手が人間でも動物でも、気軽にバスルームに入れてはいけないよ?」

『え、なんで?』

「このちゃんはとっても優しいんですね〜。
でも、女の子なんですから男の子と二人きりなんて危ないですよ?」

「そうですよ、もう少し警戒心を持ってください。
今の貴女は月宮先生の手によって可愛くなっているのですよ」

『・・・なんか一ノ瀬くんが素直になってる』

「真面目に聞きなさい」

「とにかく、あんま男と二人きりになるなって事だよ」

『んー・・・解った』






愛島くん、別に普通に優しいのにな。
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