第7章 マジカルブレイク
「・・・YOU、なっちゃいなYO!」
「ありがとうございます、サオトメ!」
二つ返事で快諾・・・だと・・・!?
「聞きましたか、コノハ!
ワタシ、アナタの仮パートナーになれましたっ」
『え、あっ・・・うん聞いてたけど・・・。
・・・早乙女学園長、一応確認ですけどこの青年・・・元猫って知ってたんですか?』
「どの猫なのかは知りませんデシタが・・・彼の国からの風の噂で呪いで猫にされた王子が遠いこの日本に来ていると聞いていました。そして、それを聞いてミーは呪いが解けたらこの早乙女学園に是非とも受け入れたいと思ったのデース!」
『いやそれどんな広範囲な風の噂!?
・・・って、王子・・・?』
「コノハ。
ワタシは、愛島セシル。アグナパレスの王子です」
『・・・・・・・・・マジ?』
「マジマジも、大マジデース。
すでに国からの許可もこっちのもん。そしてその本人がMiss.東椰の作曲した歌を歌いたい。・・・アイドルのタマゴが増えて万々歳なのでーすYEAH!!」
『・・・・・・えええ・・・』
あまりの急展開に、辛うじてついていけてる頭。
・・・えーと、とどのつまり・・・なに?
元々アグナパレスって国で呪いで猫にされた・・・愛島くんが、日本に来ていた。
そんでもってそれならば早乙女学園で保護するってアグナパレスに許可ももらった。・・・国王それでイインデスカ。
そしてめでたく呪いが解けた愛島くんを新たに早乙女学園のアイドルコースに迎え入れる。解けたって言うか消えたって言ってた気もするけど・・・ま、いっか。
で、愛島くんの希望で私の仮パートナーに・・・。
うん、なんとなく解った。
『・・・別に他の仮パートナーのメンバーともテンポよく作曲してるからいいですけど、愛島くんはアイドルコースに入る事については了承してるんですか?』
「イエス。
コノハの歌を歌いたいと言うのが一番ですが、アイドルと言うものにも興味がある。アナタの仮パートナー達はそのアイドルと言うものを目指してキラキラしている。・・・ちょっぴり、それが羨ましかった」
だから、ワタシはこの学園で頑張ってみたいのです。
本当にどこまでもまっすぐな目。
・・・こうして元にゃんこの愛島くんは、私の仮パートナーになった。