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音符のみつけ方

第5章 スマホアプリ


6月月末。


え、普通に進むの早いって?
・・・だってLINKデビューの件から特筆する事無いんだもん。

そんなこんなで、今日は6月の月末レコーディングテスト当日。
仮パートナーのみんなは無事に合格。

七海さんと渋谷さんペアも合格した。






『・・・で、なんで?』

「うちの社長のめ・・・指示なんだから仕方ないだろ」

『命令って言いかけましたよね、今』

「・・・・・・」

『・・・黙認ですか』

「悪い、あの人一回言い始めたら止められねーんだ・・・」

『・・・デスヨネー。』

「言い出したら聞かないんだもん、シャイニーってば。でもいい機会じゃない、思いっきりいきましょ!」

『・・・なんだろう、月宮先生にキュンとくる』

「あら。
なら付き合ってみる?」

「・・・あー、そろそろいいか?」

『はーい』






現在地、放送室。
目的、課題曲の発表。
目的その二、陰口の撲滅。

まあそりゃ浮く原因は私なんだけど・・・。
別に陰口とか気にしてないのになぁ。
ところがどっこい、早乙女学園長はやまない陰口に「見返してやりマショーウ!(キラーン)」と何故か思い至ったらしい。うん、何故だ。

で、そのやり方が・・・放送室で生放送。
これが本当のリアルタイムだ。






「ちなみに、あいつらと上手くいってんのか?」

『フツーですね』

「ふふ、貴方達この学校で有名よ?
あの6人は歌のプリンス様って呼ばれてるし」

『その反面で私は裏女て呼ばれてるんですけどね。
・・・なんだっけ、彼らを裏で誑かしてるとかなんとか』

「その呼ばれ方に飽きてきたのも事実だろ?」

『飽きてきたって言うか・・・まあそうですけど。
・・・あー、有名になりたくなかったのに』

「まだ言うのか・・・。
いい加減腹くくれっての。ほら、そろそろ始めるぞ」

『・・・はーい』






日向先生が放送機器を操作して、スイッチをオンにする。
音源はもう私のスマホと繋いでるから、後は音楽を流すだけだ。

ふう、と息をついて私はマイクに近づいた。






『・・・ども、Sクラスの東椰心羽です。
昼休みになんだよ、とか思うかもしれないですけど・・・聞いてください。課題曲です』
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