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藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-

第19章 ♡Story43♡ 招待状


裕太side


「......。」



百合が連れ去られたということを伝えられて以来、



俺達家族の雰囲気はこれまでにない絶望と暗い雰囲気に飲まれていた。



いつも笑ってる父さんと母さんも、ほとんど笑っていない。



もちろん俺もだ。



今日は雑誌の撮影があったけど、



『笑顔ができてない。』とカメラマンに何度も言われた。



今俺は仕事帰り、赤沢さんと一緒......






「裕太、百合さんの件は必ず解決します。
今は彼女を信じるしかありません。」



「わかってます、わかってますよそれくらい......
でも大事な妹は、今はいない。俺達の家族が一人いない、
家族がいないって、こんなに悲しいことだなんて......」



家族は、誰ひとり欠けちゃいけない。



心に痛く刻み込まれた......。





そしてあっという間に自宅前。



「じゃあ裕太、お休み。
しばらくは仕事が落ち着いているから気持ちの整理をするといいでしょう。」



「えぇ、そうします......じゃあ赤沢さん、また。」



「また何かわかったら報告しますよ。」



_コクッ「......。」



裕太は樹を見送りいつものごとくポストの中を確認した。










ポストの中には一通、手紙の封筒が入っていた。




「っ!?
何だ、この手紙......」



裕太は手紙の内容が気になりその場で手紙の内容を確認した。



すると......









「っ!
百合の......婚約パーティー...だと?」



封筒の中身は太輔に渡った同じ招待状だった。



手紙には百合と雅が婚約することと、



家族御一行を招待したいということが書かれていた。



「っ......あいつ、
何様のつもりだよ!!」



有栖川雅は百合を怖がらせ危険な目に合わせている張本人、



そんな奴と百合が結婚......?




















「っふざけんなよ!!!」






「っ裕太!玄関先で大声なんて上げてどうしたの!?」



「っ母さん......」





なんで俺ら家族は、












こんな苦しい思いをしなきゃいけねぇんだよ......
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