藤ヶ谷先生、大好きですよ?2-SecondSerieS-
第9章 ♡Story33♡ キャンプファイアー
「大分踊ったし、少し休憩しよっか!」
「あぁ、そうだな。なにか飲み物買ってくるか?」
「うん!あたしファンタね!オレンジじゃなくてグレープ!」
「俺にパシらせる前提かよ。」←
「いいじゃんいいじゃん(笑)こっちは1日中ほとんど仕事だったんだからね!?」
「はいはいはい、俺が買ってくればいいんだろ......」
「イエスっ!」
近くのベンチで休むことにした二人。
飲み物を買ってきた太輔は百合に頼まれたファンタグレープを渡す。
「ほら。」
「ありがとう!」
早速缶を開け、一口飲む百合。
「ここから見える炎、すげぇ綺麗だな。」
「うん、凄く綺麗で感動しちゃうよ!
......でも北山先生と二階堂先輩が踊っているせいでちょっと台無しだけど(笑)」
「そうだな。」←
「同意した!?(°д°)」
「それで横尾先生がいい具合にマッチしてる......」
「横尾先生も踊ればいいのになぁ......」
「あの人そういう事は不器用だから無理だと思う。」
「そうなの?なんかスムーズにリードするイメージあるよ!」
「人は見かけによらねぇからな。」
「ふぅん......」
百合はまた一口飲み物を口に運ぶ。
二人がベンチに座りながら炎を眺めていると......
「......百合ちゃん、」
「......あ、柊さん!どうしたんですか?」
後ろから柊に声をかけられた百合、百合は柊を見上げるように返事をする。
「......。」
「ちょっと二人だけで話したいことあるんだけど、いいかな?」
「えぇ、大丈夫...ですけど......どうしたんですか?」
「ちょっとね(苦笑)......藤ヶ谷さん、ちょっと百合ちゃんをお借りします。」
「別に、構わないけど......」
「ありがとうございます、すぐ戻りますので。」
「ちょっと行ってくるね!」
「あぁ。」
(二人だけで話って......一体何なんだ?)
太輔は眉を少しひそめながら二人を見送った。