• テキストサイズ

彼氏アプリ

第3章 強制的同居生活


 

「とにかくさ、これで納得しただろ? そろそろ俺をそっちへ戻してくんない?」

「え……あ、でも、どうやって」

「ハァ……さっきやっただろ?“呼び戻す”のボタンを押せばいいんだよ」

「これ?」



言われるままに鈴花はスマホの画面の“呼び戻す”ボタンをタップする。

次の瞬間。



「……キャッ!?」



カメラのフラッシュを浴びた時のような眩しい光が瞬き、鈴花は咄嗟に顔を腕で隠す。


――ギュッ。


光が収まったと思うや否や。

逞しく生暖かい何かに全身を包み込まれた。



「……やっと帰ってこれた」

「……?」



さっきまで誰も居なかった背後に人の気配を感じて、鈴花は振り向く。

そこには“にんまり”と厭らしい笑みで鈴花を見つめる、虎之助の眼差しがあった。

 
/ 43ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp