第1章 〜First Stage〜
…………
「うわーーーーー!!!!でっけぇぇえええ!!!!」
すごい。
湖の場所を匂いで当てた日向もすごいけど、なによりこの湖がすごい。
広くて、水面がキラキラ光っている。
影山なんか、もうよろいを脱ぎ始めてる
「おいおい、装備大事にしろよー」
「大丈夫ッス!!」
バッシャーーーーーン
「きれい。」
水が跳ねて光った。
「お〜い!!研磨もむ〜らも来いよ!!」
輝くような笑顔を見せられて、ちょっと怯む。
いつからだろう、わたしが心から笑えなくなってしまったのは。
嫌な記憶を振りはらって、顔を上げる。
「今行くから!」