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ゲームはお好き?

第2章 世界


いつからだろうか?

朝起きたら制服に着替え

朝食を食べずに薬を飲むようになったのは?

登校して、友達にあって

顔色が悪いけど大丈夫?

なんていわれたのは?

家族も親戚も他界して

母方の知り合いの家に泊まっている

その人の息子さんと同い年で

登下校が一緒になったのは?

食事と言う食事が満足に出来ず

友達から1口でも貰ったら戻すようになったのは?

一日の全てが薬から始まって、薬で終わる日々

食事をしないせいで体重はドンドン落ちていく

細いから羨ましいと言われた事も何度もあった

本当にいつからだろうか?

こんな生活はいつから?

?「何を考えておるんじゃ?」

『ん?』

夕日が明るく、空が暗く始めた頃

春休みの最終日に買い物をしに商店街に出ていた

新学期から始まる授業に合わせ

文房具などを買いに来ていた

『明日のクラス分け』

そんな事じゃない

だけど、言えなかった

?「お前さんと一緒のクラスがいいナリ」

隣に歩いているのは私の同居人

仁王雅治

私の家族や親戚は既に他界してしまい

暮らす場所がなかった

雅治の母親と私の母親が知り合いだった事により

孤児院に行く前に引き取られた

それ依頼、1つ屋根の下で暮らしている

部屋も隣である

『去年は別れたからね』

仁「そうじゃよ」

買い物袋を下げて家に向かう

住宅街に入ると

どこの家からもいい香りがする

きっと晩御飯の準備だろう

『今日の晩御飯は何かな?』

仁「鍋だと言っておった気がするのう」

『鍋ね。春になってもまだ肌寒いからね』

仁「今日からまた冷え込むとよ」

『寒いのは苦手なんだけどね...』

仁「一緒に寝たろうか?」

『いい年して何を言ってるやら』

仁「ククク...冗談じゃ」

『雅治からの冗談は信用出来ない』

仁「なら寝るか?」

『お断りします』

仁「ククク」

喉の奥から楽しそうに笑っている

そんな彼を毎日見るようになったのは...

3年前からだったのを思い出した

怪談

それが僕の人生を大きく狂わせた原因

3年前、私が中学3年の秋に起こった事件だ

こっちの世界では2日間連絡が取れず

私の友達は今も行方不明だ

怪しく光る真っ赤な満月に照らされた学校内

恐怖はない、いや無くしてしまった

あの日に忘れ物をしたから
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