第4章 シリウス・ブラックとの出会い
マダムポンフリーがやっと解放してくれたときには、学校は休みになろうとしていた。私は今年最後のみんなと一緒の朝食を食べていた。
バサッバサッ
ふくろう便が届いたようだ。見かけないふくろうに首を傾げて宛先を見る。だが、名前は無かった。
[イヴへ。やっと住処を見つけたので、無事の連絡をする。しないとお前から怒られそうだ。バックビークは今長旅に疲れて寝ている。これからは何かあったら連絡してくれ。お前は強いが一人で抱え込むから。たまには大人に頼れ。お転婆もある程度にしとかないとモテないぞ。パッドフッド]
やはりシリウスからだった。余計なお世話だと思った。
「………………ケイン」
か細い声が隣から聞こえる。見るとマルフォイだった。
「その………………ごめん」
マルフォイと久々に話す。マルフォイは私の姿を見ると途端に走り出していたから。
「いいよ。気にしてないから。わざわざ謝りに来てくれてありがとね。」
「……………………ああ!」
マルフォイの顔がぱぁーっと明るくなり、いつものように饒舌になる。
「ケイン。休み中遊びに来ないか?父様と母様がお前に会いたいそうだ。」
「えっ!?いいの?」
「もちろんだとも!!」
私友達の家に遊びにいくの初めて!!ど、どうしよう。どういう格好をしていけばいいんだろ。