第17章 キャバクラ通いはちょっとねえ・・・(柳生編)
沖「何でそんなに甘いムードをぶち壊すのが上手いんですかねィ?」
『で?この、ゴリラ何?』
結局私の肩から頭を退かそうとする気配すら見せないので、そのままの状態でこの写真を見つめた。写真には、着物を着たゴリラが居た。
沖「近藤さんの縁談相手でさァ」
『・・・この、ゴリラが?』
沖「ちなみに、この縁談が成立した場合俺たちはこのゴリラを姐さんってよばねえといけなくなります」
『・・・なるほどね、それを阻止するためにマヨさんがキャバクラに行ったってことね』
沖「まあ、そういうことでさァ」
話をしていると、ジミーやトシの声が聞こえてきた。
沖「帰ってきたみたいですねィ」
『ほんとだ。ちょっと行ってみよ』
そう言って立ち上がろうとすると、腕をひかれ、そのまま総悟の胸に納まった。
沖「いかせませんぜィ」
『・・・何がしたいのよ』
沖「どうせ、来ますって」
『何が?』
私がそう尋ねた直後、総悟の部屋のふすまが大きな音をたてて開いた。
沖「おかえりなせえ」
トシが私たちを見たまま固まっていると、横からジミーが出てきた。
山「どうしたんですか副長?固まって・・・ええ!?」
ジミーは大きな声を出して、口をパクパクさせている。
沖「お楽しみの最中に入るなんて最低ですぜィ」
『・・・いや、何も楽しんでないんだけど?』
沖「さっきまで、俺のこと感じ・・・うごっ!!」
『バカか。ゴリラの話しかしてねえだろうが』
みぞおちを喰らわせてやった。
『ジミー、あんたは金魚ですか?パクパクパクパク・・・あんぱんほおばったら?』
山「隊長と瑠維さんって、そういう関係・・・うぐっ!!」
ジミーにもみぞおちを喰らわせた。
『・・・トシも殴られたい?』
土「・・・いや・・・」