第16章 着物とか浴衣って、動きにくいよね
土方目線
正直言って、ものすごく似合っていた。
本当は女にこんなことを言っては失礼だが、本当にかっこよかった。
背筋はしゃんと伸びており、きっちり隊服を着こなしている。顔はもちろんそのままなので、女ではあるが、いでたちが半端じゃない。
やはり、俺の目に狂いはなかった。瑠維はきっと、元攘夷志士か何かだろう。そうでなければ、この隊服が似合うわけはないのだから。
ボーっとしていると、瑠維が心配そうな目でこちらを見ていることに気がついた。
『あの?大丈夫ですか?』
土「ああ・・・それより、隊服似合ってるぞ」
『・・・それ、春菜にも言われました』
土「嫌か?」
『嫌じゃないですけど・・・似合ってるって言われても、どう反応すればいいのかわからないんで・・・』
土「かっこいいぞ」
『なっ/////からかわないでください!!』
いや、からかってないんだけどな。それにしても、顔を真っ赤にしている瑠維は反応が初々しくて可愛い。
『と、とにかく!!この刀、ありがとうございます!大事に使うんで』
そう言い残すと部屋から出て行った。
ほんと、おもしろいやつだな・・・