第16章 着物とか浴衣って、動きにくいよね
[じゃあ、瑠維。採寸するから、じっとしててね]
今、私は真選組の屯所において、制服を作るための採寸を行っております。採寸するのは、今まで圧倒的に・・・ていうか、ほぼ出番がなかった腹黒春菜です。
[・・・瑠維?そんなに絞殺されたいの?]
『苦しい苦しい!!!そんなに首にメジャー食い込ませないでよ!!』
[あら?ごめんなさい?]
『あら?ごめんなさい?、じゃねえんだよ!!だいたい何で、春菜が採寸するわけ?怖いんだけど・・・』
そういうと、今度は腕の採寸をしていたので、二の腕を思いっきりメジャーで絞められた。
『痛い!!何?ひがみ?そんなに私の二の腕に恨みでもあるの!?』
[知らないわよ]
そう言いながらもちゃくちゃくと採寸を終わらせていく。
『・・・手際いいね』
[当り前よ。何人の人採寸したと思ってるの]
と、ドヤ顔で言ってきた。
『・・・その性格さえ直せばもっと最高!!』
めっちゃ笑顔で言ってやると、今度は胸を締め付けられた。
[あ~あ・・・沖田隊長にスリーサイズばらそっかな~]
『ごめんなさい』
そんなこんなで採寸終了