第10章 正当防衛って言ったらなんでもありじゃね?
土方目線
俺たちは山崎の誘導で、何とかその場所にたどり着いた。
山崎が言うには、路地裏に引き込まれたらしい。
刀を抜き、警戒しながら近づいていくと、その路地裏から血まみれの男が吹っ飛んでいき、壁に激突して、そのまま意識を失った。
あっけにとられている俺たちを無視し、総悟は路地裏を覗いた。
沖「なんですかィ、こりゃあ・・・」
そういって固まった。
俺も覗いてみると、そこには、十何人もの男たちが血を流しながら転がっており、その狭い路地裏は真っ赤に染まっていた。
男たちの血で、鉄くさいそこには、腰を抜かせて、半泣きになっている春菜と、回し蹴りを喰らわしたような恰好のまま固まっている瑠維が居た。