第9章 女の子は恐ろしい
[ヒッ]
という悲鳴が春菜の口から洩れた。
小さな体を更に小さく縮込める。
可哀想だなぁ・・・と思うが私はまだ動かない。
『帯刀は禁止されていますよね?
ていうことは、攘夷浪士さん達ですか?』
手を挙げ、のんびりとした口調で尋ねる。
すると、
男「お前には関係ない・・・」
と言われてしまった。
いやいやいやいや・・・
私、元攘夷志士ですからね?
それに、刀押し当ててる時点でもう十分かかわってますよ?
あなたたち馬鹿ですか?
そう思ったが、安全のためにも口に出さず、代わりのことを言葉にした。
『・・・え~と、私たちに何のご用ですか?
こんなことされる覚えはないですよ?
・・・少なくとも私には・・・』