第7章 瞳孔開いてても、優しい奴はいる。
土方side
土「おい、万事屋」
そう呼びかけてみると、万事屋からは不機嫌そうな顔で、瑠維からは期待のこもった眼で見つめられた。
にしてもこの女、すごい美人だな。
天使みたいに繊細な顔立ちをしている。少しでも、気を許せば引き込まれそうな金色の大きな瞳。目の前にいる男とは正反対の髪質。ストレートで深い海の色のような長い髪。
雪のように白い肌は、触れてしまえば消えてしまいそうだ。
そして、この女の放っている雰囲気は普通ではない。
力強く、圧倒的な存在感を放っている。まるで、いくつもの歴戦を乗り越えてきたような、そんな感じだ。
そんなことを考えていると、万事屋から、
銀「土方く~ん。何の用かな?」
と、馬鹿にするような口調で話しかけてくる。