第7章 瞳孔開いてても、優しい奴はいる。
土方side
藤間瑠維と呼ばれた女は、最初とは打って変わって大人しくなった。
大人しくなったというより、捨てられた子犬のように目を潤ませ、泣きそうになっていると言った方が正しい。
にしても、万事屋もこんな女相手に可哀想だろう。
いつものあのちゃらんぽらんな感じではなく、本気で怒っているようだ。
目と眉がいつもより近づき、瞳孔が開いている。
そんな事を考えていると、総悟が話しかけてきた。
沖「土方さん」
土「んだぁ?」
沖「ドSの俺でもさすがに可哀想でさァ」
土「確かにな・・・」
沖「じゃあ、頼みますぜィ。フォロ方さん」
土「おれぇ!?」
沖「十四フォローさん以上の適役はいませんぜィ」