第10章 (キッド、風邪、18禁)
「…好きだな?オマエも」
ギヒッと凶悪に笑うと貪るようなキスが降りてくる。
甘くはないただ熱いソレはりんの口内を侵すと足りないとばかりにさらに舌がはいってきた。
「んあっ…は」
隙間から僅かな空気を吸う。
そのうち右から回しているキッドの手付きが変わった。
りんのシャツの下から手を入れ、背中を撫で上げる。
「んっ…んっ…」
りんの息が漏れると背中のブラのホックを器用に外した。
緩んだブラから手を入れて少し興奮気味に胸を揉んできた。硬くなり始めた先端を刺激した後、摘まんでグリグリとされる。
「…なぁ」
「んっ…なぁに?」
お互いの口が離れ、問いかけられた。挑発するように首を傾げてみる。
「口ン中、熱くねぇか?」
(…そこまで悪い体調ではなかったハズ、だけど)
ダルいだけで。と一人頭を廻らせるが、それよりもキッドの胸への刺激が止まる気配がない。
「風邪か?」
「まさか!興奮してるだけ」
りんが手のひらでキッドの服の上からスリスリと質量が増しているキッド自身を擦る。
「期待しちゃいけない?」
「…ま、いいけどよ」
低い声で小さく知らねぇぞと言われた気がした。
部屋に激しくカラダを打ち合う音がする。
「あっ、あんっ」
四つん這いになっているりんの声が、後ろから押し上げてくるキッドの性で自然と漏れる。
「…ホラ熱ぃじゃねぇか。ナカが。風邪だろコレ」
腰に添えていたキッドの手は確認するかのように撫で回す。
「んぁっ…でもナカ、あついの、好き、な、くせにぃっ」
「…………否定できねぇ、なっ」
言葉が終わると音がより激しくなる。
「もう!手加、減んぅっ…あっ、あっ、…してってば」
「あぁ?期待してるっつったの誰だァ?」
止めねぇぞ。と耳元で唸る声に思わずビクリと背を反らした。
「…ったくよー、そうお前はどうして強がるんだかなぁ」
りんの背中に覆い被さるが腰の動きは止めずにキッドは会話を続けようとする。
「ま、解らなくもねぇが?忠実なこった」
「解るならっ、二人きりの時くらいは」
快感に耐えながら言葉を紡ぐ。
「おーおー。耐えやがる。こんなグチュグチュに音させてるクセになぁ?」
わざと音がなるように大きくグラインドさせる。
「ホラな。」
「あぁっ!」