第3章 探索開始!(青学も一緒!?)
白川側
青学の人たちはどうやらあの教室から出たようだな
では、3階の探索に入るか
僕は意識を3階に飛ばした
南から調べる
教室を出て南側に行くと
特に何もなかった
餓鬼の集団も見られない
先ほどはあれだけ湧いていたのに
そのまま南側に向かう
廊下の先の壁が見えてきた
廊下の先を曲がってみると
誰か立って居た
黒いマントを着ている
顔はフードで見えなくなっている
しかも、浮いているのだ
『(僕達以外はいないはず)』
僕達以外の人が来るなんて言う事聞いていない
では、あそこに立っているのは誰だ?
ソイツは天高く手を挙げた
高く挙げた手には黒いモヤが集まっているようだ
モヤは次第に濃くなり1つの形になった
大鎌だ
もしかして、こいつは死神か?
僕はそれ以上近づかない
普通だったら向うには見えないし悟られない
ソイツは大鎌を持ったまま僕に近づいて来る
そして、僕の目の前に立った
僕は危険を感じて後ろに下がる
『(コイツ!もしかして!!)』
僕の判断は間違っていなかったようだ
ソイツの大鎌は先ほど僕が立っていた場所に降り下ろされた
何?ここの怪異はみんな鎌が好きなのかな!?
僕はそのままソイツの前で消えた
『!......』
金縛りだ
突然、意識を自分自身の体に戻すと起こる事だ
息をする事も困難だ
赤「どうした?」
僕の異変に気づいたのか炎方が聞いて来る
『......』
僕は言葉を発する事も出来ない状態だ
仁「おい」
仁王君は心配そうな顔をしている
息が、これ以上は
変な汗が出てきた
そして、金縛りから間一髪抜け出す
『ッ!ハァ...ハァ...ハァ...』
肩で息を整えるほど詰まっていたようだ
皆が僕を見る
炎方が僕の目の前でしゃがむ
赤「何を見た?」
『ハァ...大鎌を持った、死神。僕の事が、見えて、いたようだ』
赤「何処にいる?」
『わから、ない。さっきまでは3階の南に居た』
ようやく息が整った
赤「死神か」
『でも、今回の事には関係なさそうだ』
赤「そうなだ」
切「いや、死神って」
鳳「危ないんじゃないですか?」
確かに、死神は僕らにとって天敵だ
いろんな意味で
でも、追いかけてこない時点で
僕らに危害を加える事はないだろう